エジプト住み込み記

エジプトに やってきた

言語学習と楽器の練習

 

 

 最近、アラビア語を訓練しながら思っていることがあります。

 

 

 

 

 

 

 会話習得をゴールと設定する言語学習は、どうもその過程が楽器の練習っぽい。

 

 

 

 

 雑に言うと 言語習得≒楽器の練習 です。

 

 

 

 

 

 中学、高校と英語の文法を叩き込まれ、たいして英語が話せないまま(これに関しては自身の努力不足であり、別に教育システムのせいにするつもりはない)大学生になったわたくし花崎は、外国語学部のくせに外国語習得に関し非常に苦手意識があります。

 

 

 

 

 

 

 大学4年間も、アラビア語の「文法」「読解」をゴリゴリ授業でやっていき、ふたを開けてエジプトに来てみれば「さっぱり喋れない」ありゃまぁ。

 

 

 

 

 

 

 前述の通り、今になって「日本の英語教育が悪い」だのなんだの言うつもりは無いんですが、「なんで今まで喋れるようにならなかったのか」、そして「なんで今さら喋れるようになってきたのか」ぐらいはちゃんと考察しないとなぁ、と。

 

 

 

 

 

 (言語学習と楽器の練習が似てるものなら「なんでドラムをうまく叩けるようにならないのか」と質問がすり替えられるはずなので、詭弁ですがこれで話を進めます)

 

 

 

 

 

 

 

 さて、考えてみましょう。ドラムを上手くなりたいAさん。日々黙読で楽譜を読んでいます。来る日も来る日も、楽譜に目を通す。全然ドラムには触りません。音楽は聴きます。この演奏がかっこいいなぁぁぁとか思いながら、聴いて楽譜に目を通します。

 

 

 

 

 

 Aさんは、ドラムを叩けるようになるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 多分ならないですよね。

 

 

 

 

 

 

 ドラムスティックも持たずにずっと楽譜を黙読、音楽をいくら聴いたところで、それを表現する練習をしないと叩けるようにはなりません。

 

 

 

 

 

 

 外国語学習に置き換えてみましょう。単語帳を黙読しながら、音声を聞き続ける。みんなやりませんか?僕はめちゃくちゃやってましたこれ。

 

 

 

 

 

 果たして話せるようになるでしょうか。

 

 

 

 

 

 多分、なりません。聴いて分かるようにはなっても、話せません。

 

 

 

 

 

 

 話す、ということをゴールに据える場合、以下の運びが必要です。

 

 

 1.伝えたいこと頭でイメージする

 2.イメージを文に変換する

 3.文を口や喉の筋肉を使って音にする

 

 

 

 

 単語帳を黙読して、音声を聞いていけるところは、せいぜい2まででしょう。黙読では、「イメージした音を自分の筋肉や器官で再現する」練習ができません。

 相手に話しかけられた時に、とっさに言葉が出てくる人は、頭の中に文の形が入っているだけでなく、「その文を瞬時に音にする筋肉が鍛えられている」のです。

 

 

 

 

 

 

 ちなみに楽器練習との相関性に関して

 

 楽器練習→外国語学

 

 演奏を聴く→音声を聞く

 

 楽譜を目で見る→本を黙読する

 

 音楽理論や楽器の仕組みを学ぶ→文法を学ぶ

 

 個人演奏の練習をする→音読

 

 バンド演奏→会話(他人の話を聞かなあかんとはまさに)

 

 基礎練習→ボキャビル・発音矯正

 

 

 

 こんな感じ?

 

 

 

 

 こう考えると、今まで中高と自分がやってた英語学習では、英語なんか喋れるようにならんよね。。。というのがよくわかる。楽器でいうなら、ずーっと楽譜黙読して音楽理論勉強してたわけやから笑 

 

 

 

 

 

 

 これらを踏まえて、「どうやったら早く外国語を話せるようになるのか」を「どうやって効率よくドラムが上手くなるか」をもとに仮説を立てると

 

 

 

 

 【ドラムの場合】

 

 1.たくさん見る、聴く。リズム、どんな拍にどんなフレーズが入るのかとか、フレーズ蓄積

 

 2.同時並行で基礎を固める(スティックの持ち方とか、フォームとか)

 

 3.上記2つができたら、実際にたくさん叩いて練習する

 

 4.1-3を繰り返しながら、叩けるフレーズを増やしていく

 

 

 

 

 

 【ゴールを話せることと設定した外国語学習の場合】

 

 1.まずたくさん聴く。リズムをつかむ、その言語独特の音になれる。

 

 2.同時並行で、基礎を固める(発音矯正・ある程度の文法)

 

 3.上記2つができたら、音読の練習を徹底的にする

 

 4.1-3に慣れてきたら、話せる文を増やすべく、語彙を増やす。

 

 

 

 

 

 

 これが、自分が最近立てた、「ゴールを話せることと設定した外国語学習」の最短ルート仮説です。結局外国語を話せるようになるのって「勉強」より「スポーツ」や「トレーニング」に近くね?というあれです。そう考えたら、なんかちょっとやる気がでてくるね。

 

 

 

 

 

 

 ちなみに、耳コピが大事なのも言語学習と楽器練習で同じ。聴いた音をその通り反映する訓練をすると、ドラムのスキルが飛躍的に上がるように会話スキルもあがります。

 

      プロの叩くフレーズが本物なのと、ネイティブが喋る言語が本物(ただし、文法的に正しいとは限らない)なのも一緒。物まねが上達の近道。

 

 

 

 

  あとこれはエジプトにきてからの発見なんですが、外国語を習得するうえで別に留学は必要ありません(今更) 。

 

 

    うちのエジプト人の日本語ガイドは、日本に一回も行ったことないくせに日本語ペラペラなので。これはほんまにびっくりしましたが、楽器で例えるなら要するに「ライブに一回も出たことないけど徹底的に練習したドラマー」みたいな感じなのかなって思ってます。留学は必須ではないってことです。その気になって自分でトレーニングすればある程度の水準までは達することができます(ただし、ある程度の教材は必要、さらにその過程でいかにモチベーションを維持するかという問題は生じるが)

 

 

 

 

 

 

 せっかく自分なりの外国語を最短で話せるようになる手段(仮説)を立てたので、日本に帰ったら英語か、別の言語で実験してみようと思います。

 

 

 

 

 

 言語とかスポーツ(個人)とか楽器ってのは、結局訓練だし運要素がないので、やっただけできるようになり自信もつくし精神衛生にも良いし、暇つぶしの趣味にはもってこいです。では。